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2019年5月 1日 (水)

2019年04月30日

2019年04月30日

 平成最後の朝は、雨の朝でした。平成に思いを馳せて、ゆっくり自宅で過ごすには、格好の雨でした。
 実は、今日は「テレビを消して語ろう会」の日だと思っていました。昨日、最終的な連絡が来ないので、世話役に確認した所、この会は5月30日でした。私の思い違いだったのです。最近よくあることですが、お陰で、今日は何の予定もない日になりました。
 テレビで、天皇の退位について特集番組がありました。日本は、二千年を超える歴史があるそうですが、民主主義という時代を迎えたのは、私の年と同じ、74年前、敗戦後のことです。アメリカから押しつけられた制度だという人も居ますし、よくぞ民主主義にして貰ったと言う人も居ます。私は、後者の方です。
 天皇と民主主義についても、多くの意見があると思います。万世一系の天皇家が、最初に権力を手に入れたのは、神話からの続きではなく、世界中の何処の国でも同じような、武力によるものだったと思います。その後、武家が実権を握った時代も、形式的には、天皇家より内政と国防を委任された形になっていました。天皇家は、実質的か形式的かの違いはあっても、権力の座から下りたことは無かったと思います。明治維新以降、日本が西洋に追い付き追い越せを目標にして、近代化を目指した時は、権力の頂点は天皇にあると、明治時代の大日本帝国憲法に於いて、明示的に国権の長と規定され、軍の総司令官でもありました。所が戦後の日本国憲法では、天皇は国政に関与しない、象徴天皇となりました。
実際の条文の規定は次の通りです。
大日本帝国憲法 
第一條 大日本帝國ハ萬世一系ノ天皇之ヲ統治ス
 日本国憲法
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
 では、国民の総意に基づく象徴天皇とは、具体的にどの様な事をするのか、この点については、明確な規定がありません。私の印象としては、武家時代の武家が、国民に替わったような気がします。武家がどんなに力を持っても、天皇抜きには、国家を統治できなかったのではないかと思います。詰まり、国家の代表は、依然として天皇だったような気がします。一番良く似ている国としては、英国だと思います。国王は、国政には関与しないが、対外的な儀礼上の儀式等に於いては、国家元首の役割をしています。日本の現在の天皇も、同じだと思います。このような、象徴天皇は、国政に関与しなくとも、権力の座から全く離れたわけではないのかも知れません。
 今日、象徴天皇の話を持ち出したのは、今日で天皇を退位する平成天皇が、象徴天皇のあり方を真摯に追求し、その一つの解として、「国民に寄り添う」ことだと認識し、具体的に地震等の被害に遭った国民に寄り添いました。民主主義の中の天皇のあり方を誰も知らない、それ程大きな、歴史上の大転換の中で、平成天皇は、象徴天皇の一つのあり方を示しました。その陰には、皇后の力が極めて大きかったと思いますが、よくぞ過去の天皇像と決別して、平和を希求し、国民に寄り添う、素晴らしい象徴天皇のあり方を示したと思っています。先の戦争に対する反省から、二度と戦争をしないという決意も素晴らしかったと思います。
 どうか、平成天皇が考えた、「国民に寄り添う」象徴天皇のあり方が、令和天皇に引き継がれ、同時に平和への思いも引き継がれて欲しいと思います。そして、出来れば、神道と縁を切り、宗教から完全に独立した天皇であって欲しいと思います。それが、民主主義における象徴天皇の、一番大切なことではないかと思います。また、神話と実際の歴史を、明確に分けて欲しいと思います。
象徴は、古来からの日本語ではなく、シンボルの訳語として生まれたそうです。言葉の意味としては、曖昧で抽象的な概念を、具体的なものによって現すのだそうです。例えば、「鳩は平和の象徴」のようにです。結局、天皇が象徴するのは何か、それは、主権者である国民と天皇との相互関係の中で決まっていくものだと思います。平成時代は、その関係が素晴らしかったと思います。
種々の意見の中には、天皇そのものを無くしてしまい、国民自身が全てを考え、全てを実施していくのが、民主主義の本質だとの意見もあるでしょう。私も、出来ればそうあって欲しいと思っています。しかし、日本国民の生き方について、長年の歴史や文化を見ると、一気にその段階に行くのは、日本が分裂してしまうのでは無いか、そんな危険を感じます。日本人個々人の政治意識、モラルの問題、公正平等の考え方、歴史の捉え方等に於いて、違いもあるしレベルも区々だと思うのです。
天皇を特別な人と思う日本人の心理は、私は余り好きではありません。しかし、現在の政治家と平成天皇を見ると、直ぐには天皇を廃止できないと思うのです。私の人生もそう長くはありません。令和がどの様な時代になるかを見守ることは出来ません。ただ、孫達の時代が良き時代になることを祈るだけです。日本国民が、物事の真実を見極め、世界のあるべき姿を正しく理解し、違った国々の人も理解し、天皇に頼らないで、国家運営が出来る国民に為って欲しいと思います。

平成が終わった今日で、私の日記も終わりにします。長いこと読んで頂いた方々に、お礼を申し上げます。ありがとうございました。今後は、自分のやりたいことの実現に向けて、努力をしたいと思います。

 

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コメント

お疲れ様でした。平成が終わり新しい時代が始まります。良い時代になればと思います。娘が上京して色々お世話になり感謝しています。これからもまだまだお世話になります。これから新しい時代になっていくんですね。私達がしっかりしていかなくては。

投稿: まえかわやすこ | 2019年5月 1日 (水) 23時46分

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